FXの取引時間はいつがベスト？初心者におすすめのタイミングと値動きの特徴・注意点を解説

FXの取引時間とは？初心者にもわかりやすく基本から解説

FXを始めるときにまず知っておきたいのが、「取引時間」の仕組みです。FXは株式市場のように時間が限られているわけではなく、平日であれば24時間いつでも取引が可能な点が大きな特徴です。しかし、時間帯によって値動きの大きさや流動性に差があるため、ただ「いつでもできる」というだけでトレードを始めてしまうと、思わぬタイミングで損失を出してしまうこともあります。初心者の方ほど、取引時間の基本と時間帯ごとの相場の特徴をしっかり理解しておくことが、安心してスタートするための第一歩となります。

1. FXは24時間取引が可能！その仕組みを理解しよう

FXの取引時間は、月曜早朝から土曜早朝までの平日24時間体制です。これは世界中の為替市場が時間差で開いているためで、ロンドン市場やニューヨーク市場、東京市場などが順に稼働することで、どこかの市場が常に動いているという仕組みになっています。たとえば、日本時間の午前中は東京市場、夕方からはロンドン市場、夜から深夜にかけてはニューヨーク市場が活発になります。

FXは平日の月曜早朝～土曜早朝（日本時間）まで24時間取引可能なマーケット

FXは、世界中の市場が次々とオープンするため、日中仕事をしている人でも夜間にトレードできるなど、柔軟に対応できるのが大きな魅力です。特に副業として取り組む方にはぴったりの投資手段ともいえます。

24時間取引できる＝いつでも参加できるメリットがある反面、「時間帯によって相場の特徴が違う」という点は初心者が最初につまずきやすいポイント

たとえば、日本時間の夜22時以降のニューヨーク市場は、取引量が多く、値動きが活発になりがちです。逆に、早朝や市場が開いていない時間帯はスプレッドが広がりやすく、値動きも読みにくくなることがあります。初心者のうちは、取引に適した時間帯を選ぶことでリスクを抑えながら経験を積んでいくことが大切です。

2. 夏時間・冬時間で取引時間が変わることに注意

FXの取引時間は基本的に24時間ですが、時期によって「1時間のズレ」が生じることがあります。これはアメリカやヨーロッパで採用されている「サマータイム（夏時間）」が影響しており、夏季と冬季で主要市場の開く時間が変わるためです。

FX市場では、アメリカ・ヨーロッパなどがサマータイム（夏時間）を採用しているため、取引時間が時期によって1時間ずれることがあります

たとえば、ニューヨーク市場のオープン時間は、冬時間だと日本時間の23時から、夏時間だと22時からに変わります。この1時間のズレを知らずにトレードしていると、「なぜかいつもと違うタイミングで大きく動く」といった混乱を招く可能性もあります。

夏時間と冬時間の違い（日本時間）

おおまかに言うと、サマータイムは3月の第2日曜から11月の第1日曜までで、その期間中はアメリカ・ヨーロッパの市場が1時間早く開きます。これにより、FXの取引可能時間も1時間前倒しされることになります。事前にカレンダーなどで夏時間・冬時間の切り替え時期をチェックしておくと安心です。

時間帯	夏時間（3月〜11月）	冬時間（11月〜3月）
ロンドン市場	16:00〜1:00	17:00〜2:00
NY市場	21:00〜6:00	22:00〜7:00

3. 世界の主要市場と日本時間での稼働タイミング

FXが24時間取引できる理由は、世界の主要な金融市場が時間差で開いているためです。それぞれの市場には開く時間と閉まる時間があり、その時間帯によって値動きの活発さや取引量にも大きな違いがあります。特に、ロンドン市場やニューヨーク市場の時間帯は取引量が多く、値動きが大きくなりやすい特徴があります。初心者の方は、それぞれの市場の動き方を知っておくことで、より有利なタイミングでのエントリーや取引判断がしやすくなります。

それぞれの市場には開始時間と終了時間、値動きの特徴があります

たとえば、東京市場は朝9時からスタートし、比較的落ち着いた値動きが特徴です。一方で、ロンドン市場が開く夕方16時ごろからは流動性が一気に高まり、値動きも大きくなります。そして、夜22時以降にニューヨーク市場が開くと、さらに活発な取引が続くため、短期トレードをするには絶好のタイミングともいえます。

主要市場の稼働時間と特徴

市場名	稼働時間（日本時間）	特徴
東京市場	9:00〜17:00	値動きは比較的穏やか、レンジ傾向が強い
ロンドン市場	16:00〜1:00（夏時間）	取引量が多く、トレンド発生しやすい
ニューヨーク市場	21:00〜6:00（夏時間）	米指標で激しい値動き、ロンドン時間との重複が活発

ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間（21:00〜1:00頃）は、1日の中で最もボラティリティが高くなる時間帯

日本時間で21時から深夜1時頃は、ロンドン市場とニューヨーク市場が同時に開いているため、取引量が一気に増加し、値動きが最も活発になる時間帯です。この時間帯は経済指標の発表や要人発言が重なることも多く、急激な変動が起きやすいのが特徴です。スキャルピングやデイトレードをするトレーダーにとってはチャンスの多い時間ですが、同時にリスクも高くなるため、初心者の方は特に注意が必要です。経験を積んで相場の動きに慣れてきたら、この時間帯の活用も視野に入れていくと良いでしょう。

FXの主要市場と時間帯｜東京・ロンドン・ニューヨークの特徴

FX市場は世界中で24時間動いており、それぞれの市場が開いている時間帯によって、相場の特徴や値動きの傾向が大きく異なります。特に主要な市場として知られているのが、東京・ロンドン・ニューヨークの3つです。これらの市場の特徴を理解することで、どの時間帯にどのような戦略でトレードすればよいかの判断がしやすくなります。初心者にとっては、それぞれの市場の値動きのクセを知っておくことが、無駄なリスクを避け、より安定した成長につながる第一歩になります。

1. 東京市場（アジア時間）｜レンジ相場が多く安定した値動き

東京市場は、日本時間の朝9時から夕方17時ごろまで活発に取引されるアジア時間の中心となる市場です。この時間帯は、主に日本をはじめとするアジア圏の投資家が多く参加しており、欧米市場と比べると取引量はやや少なめで、流動性も限定的です。

日本時間の9:00〜17:00に活発に動くのが東京市場

東京市場の開始とともにFX市場全体が本格的に動き出しますが、大きなトレンドが発生することは少なく、比較的落ち着いた値動きが続く傾向があります。主にレンジ相場が中心となるため、逆張り戦略なども機能しやすい時間帯です。

為替取引の中心はアジア圏で、流動性は比較的低め

アジアの経済指標やニュースが相場に影響を与えることがあるものの、取引量自体は限られているため、急な値動きが起きることは少なめです。市場参加者が限られている分、スプレッドもやや広がりやすい傾向があります。

初心者にとっては急激な値動きが少ないため安心して練習できる時間帯

東京市場の特徴である穏やかな値動きは、FXを始めたばかりの方にとって安心できるポイントです。取引ツールの操作に慣れたり、チャートの読み方を覚えたりするには最適な時間帯といえます。

特にUSD/JPY（ドル円）は東京時間に強く反応しやすく、ボラティリティが控えめ

ドル円は日本のトレーダーがよく取引する通貨ペアであり、東京市場では特に注目されやすい存在です。この時間帯はドル円の取引が活発になりやすく、値動きも安定しているため、初心者が最初に挑戦する通貨ペアとして非常に適しています。

2. ロンドン市場（欧州時間）｜取引量が多くトレンドが発生しやすい

ロンドン市場は、FXの世界でも特に取引量が多い時間帯として知られています。日本時間では16:00ごろから翌1:00ごろ（夏時間の場合）にかけて稼働し、ヨーロッパ全体のマーケットを巻き込んだ大きな動きが出やすくなります。特に、世界中の金融機関やヘッジファンドなどの大口トレーダーが参入するため、価格の動きもダイナミックになりがちです。この時間帯はトレンドが発生しやすく、FX中級者・上級者はもちろん、経験を積みたい初心者にとっても学びの多い時間帯といえます。

ロンドン市場は日本時間の16:00〜1:00（夏時間）に稼働

欧州市場の始まりとともに、取引が一気に活発になります。夕方以降の時間帯にFXができる人にとっては、このロンドン市場の時間がメインのトレードチャンスになります。特に、仕事終わりにトレードする個人投資家にとっては参入しやすいタイミングでもあります。

世界最大級の市場で、取引量が最も多く、トレンドが出やすい時間帯

世界の為替取引の中でもロンドン市場のシェアは非常に高く、流動性が一気に高まる時間帯です。このため、レンジ相場よりも一方向に動きやすいトレンド相場になりやすく、相場分析やエントリー・決済のトレーニングにも向いています。

欧州通貨（EUR/GBPなど）も活発になり、スキャルやデイトレに向いている時間帯

ユーロ（EUR）や英ポンド（GBP）など、欧州系の通貨ペアの値動きも活発になるため、短期トレードに適しています。特にボラティリティが高い通貨を好む方にとっては、チャンスの多い時間帯です。

スプレッドが急に広がることもあるので、エントリータイミングには注意

ロンドン市場の開始直後や重要な経済指標の前後では、スプレッドが一時的に広がることがあります。取引量が多い分、相場の動きも激しくなりやすいため、注文を入れるタイミングや損切りラインの設定は慎重に行うことが大切です。トレードに慣れていないうちは、あらかじめ落ち着いた時間帯を狙ってエントリーするのがおすすめです。

3. ニューヨーク市場（米国時間）｜値動きが大きく短期トレーダー向け

ニューヨーク市場は、ロンドン市場に次いで取引量が多く、特に値動きの大きさが特徴的な時間帯です。日本時間では21:00頃から翌朝6:00頃（夏時間の場合）まで開かれており、米国の経済指標の発表や要人発言などの影響を受けて、相場が大きく動くことがよくあります。この時間帯は短期トレードにとって非常に魅力的ですが、急な変動も多いため、事前にしっかりとした準備やルールが必要です。

ニューヨーク市場は日本時間の21:00〜6:00（夏時間）に稼働

ニューヨーク市場は、世界最大の経済国であるアメリカが主体となる市場です。夜遅い時間ではありますが、仕事終わりのトレーダーや海外勢の参加も多く、流動性が高くなる傾向にあります。特に深夜帯のトレードに対応できる人にとっては、有利なタイミングといえるでしょう。

米国の経済指標発表（22:30頃など）で一気に相場が動くことが多い

アメリカでは、失業率・雇用統計・GDPなどの重要な経済指標が発表されるのが日本時間の22:30前後に集中しています。これらの指標によって為替レートが急変することがあるため、発表前後のトレードには注意が必要です。

ロンドン市場との重複時間（21:00〜1:00頃）は最も活発

ロンドン市場とニューヨーク市場が重なるこの時間帯は、1日の中で最もボラティリティが高くなります。多くのトレーダーが集中して参加するため、トレンドも明確に出やすく、スキャルピングやデイトレードのチャンスが多くなります。

値幅が大きい＝利益チャンスも大きいが、損失リスクも上がるので経験者向き

この時間帯は、少しの判断ミスで大きな損失を出してしまう可能性もあるため、初心者よりも経験者向けの時間といえます。値動きの速さについていくには、冷静な判断と確かなルールが必要です。初心者のうちは、まずはこの時間帯の動きを見ながら少額で試す、もしくはエントリーを控えて観察するところから始めるのが安心です。

東京・ロンドン・ニューヨーク市場の比較表

市場名	日本時間の稼働時間	値動きの傾向	向いているトレードスタイル
東京市場	9:00〜17:00	比較的穏やか／レンジ多め	スイング・初心者の練習用
ロンドン市場	16:00〜1:00（夏時間）	流動性◎／トレンド出やすい	デイトレード・スキャルピング向け
ニューヨーク市場	21:00〜6:00（夏時間）	値動き大きい／変動激しい	短期トレード・指標トレード向け

初心者におすすめのFX取引のタイミングとは？

FXでは24時間取引ができるとはいえ、「いつ取引するか」は非常に重要なポイントです。特に初心者のうちは、相場の急変やスプレッドの拡大に振り回されやすいため、値動きが穏やかで落ち着いた時間帯を選ぶことが大切です。ここでは、初心者にとって安心してトレードできるおすすめのタイミングについて紹介します。

1. 値動きが安定している時間帯を狙おう

初心者がFXを始める際に最も意識したいのは、「予測しやすい時間帯での取引」です。値動きが激しい時間はチャンスも多い反面、判断ミスや損失のリスクも高まります。まずは、比較的安定した相場環境の中で経験を積むことが、スキルアップへの近道になります。

初心者にとって最も重要なのは、予測しやすく安定した値動きの時間帯で取引すること

相場が一方向に大きく動く「トレンド相場」に比べて、一定の範囲内で値が動く「レンジ相場」の方が、初心者には判断しやすく、リスク管理もしやすいのが特徴です。

東京市場の午前中（9:00〜11:00頃）は、レンジ相場になりやすく、スプレッドも安定しているため落ち着いて練習できます

この時間帯はアジア圏の取引が中心となり、大きなニュースや経済指標の発表も少ないため、チャートの動きが穏やかです。特にドル円やユーロ円など、スプレッドが狭く安定した通貨ペアで練習するには最適の時間帯です。

東京時間の午前中が安定している時間帯

初心者が初めてリアルマネーでトレードする際には、まずこの東京午前の時間帯から始めることで、余計な混乱やリスクを避けながら基本を身につけやすくなります。

ロンドン市場開始直前（15:00〜16:00）は準備に最適

ロンドン市場が始まる前のこの時間帯は、相場が静かになりやすく、次の動きに備える準備時間として活用できます。前日の動きを振り返りながら、その日の戦略を練るのにも適しており、初心者にとっては「予習」の時間として使うのも効果的です。

2. ロンドン市場開始直後はチャンス！ただし様子見から

ロンドン市場が開く日本時間16:00頃（夏時間）からは、取引量が一気に増えるタイミングとなり、相場が活発に動き始めるチャンスの時間帯です。ただしこの時間帯は、値動きの方向がまだ定まっておらず、突然の上下に振られることも少なくありません。初心者がこの時間帯に飛びついてしまうと、思わぬ損失を抱えてしまうこともあるため、冷静な対応が求められます。

ロンドン市場が開く16:00〜17:00頃（夏時間）は、取引量が一気に増えるタイミング

ヨーロッパの大手金融機関が市場に参加することで、通貨の流動性が高まり、特にユーロ（EUR）やポンド（GBP）関連の通貨ペアは大きく動く傾向にあります。チャートをしっかり観察して、流れをつかむには絶好の時間でもあります。

初心者は「市場が動き出す直後に飛び乗る」のではなく、最初の15〜30分は“観察”してから行動が基本

この時間帯は「値が飛ぶ」「スプレッドが広がる」など、不安定な動きが出やすいタイミングです。まずは無理にエントリーせず、相場の流れや方向感が見えてから取引を始めるのが安全です。しっかりと様子を見てからの判断が、安定したトレードへの第一歩になります。

3. 避けるべき時間帯も理解しておこう

FXは24時間取引が可能ですが、すべての時間帯が「取引に向いている」とは限りません。特に早朝の時間帯や週明け直後など、流動性が極端に低くなる時間はスプレッドが不安定になりやすく、初心者にとっては予測が難しくなる場面もあります。無理に取引するのではなく、自分が取り組みやすい時間を見極めて、安定した時間帯に絞って経験を積んでいくのが賢明です。時間帯の特性を理解し、焦らずコツコツと学ぶ姿勢が、FXでの成功につながっていきます。

危険な時間帯	理由
早朝（6:00〜8:00）	取引量が少なくスプレッドが拡大しやすい
経済指標の直前直後	値動きが激しく、初心者には予測が難しい
週明け（月曜午前）	市場が不安定で「窓開け」が発生することもある

「いつでも取引できる」FXだからこそ、“やらない時間”を決めることが成功の秘訣

FXは平日24時間いつでも取引ができるという大きなメリットがありますが、それが逆に「常に相場が気になってしまう」「無理に取引してしまう」といった心理的な負担につながることもあります。だからこそ、自分の生活リズムや経験値に合わせて「この時間は取引しない」とルールを決めることが大切です。特に初心者のうちは、取引に向いていない時間帯（早朝・週明け・経済指標直後など）を避けることで、無駄な損失を防ぎ、冷静な判断を保ちやすくなります。自分にとっての“安全な時間帯”を把握し、メリハリのあるトレードを心がけることが、長くFXを続けていく上でのポイントになります。

時間帯別の値動きの傾向を比較！実例とグラフでチェック

FXでは「どの時間帯に取引するか」によって、相場の性質が大きく変わります。時間ごとに異なる市場の特性を理解することで、より適切なトレード手法を選ぶことができ、無駄な損失を避けることにもつながります。ここでは、東京時間・ロンドン時間・ニューヨーク時間の相場傾向を具体的に比較し、それぞれに合った戦略を紹介していきます。

1. 東京時間はレンジ相場が多く、安定した取引に向いている

東京市場が開いている日本時間の午前中から夕方までは、相場全体が比較的落ち着いた動きを見せる傾向があります。大きな経済指標や市場の急変が少ないため、値動きは穏やかになりやすく、レンジ相場が形成されることが多くなります。

値動きは穏やかで、レンジ相場（一定の範囲での動き）になりやすい傾向があります

この時間帯は、一方向に大きく動くことは少なく、一定の価格帯で上下するレンジ相場がメインになります。予想外の値飛びも少なく、初心者にとって安心してエントリーと決済の判断を練習できる時間です。

トレンドが出にくいため「逆張り戦略」「短期の利確狙い」が有効

上限と下限を見極めての逆張りエントリーや、数pipsの短期利確を狙ったスキャルピングなど、比較的短い時間軸での戦略が向いています。無理に大きな値幅を狙うよりも、確実に利益を積み重ねる考え方が大切です。

2. ロンドン時間はトレンド相場が出やすく、デイトレードに最適

ロンドン市場が開く16:00以降からは、相場の雰囲気が一変します。世界のトレーダーが一気に市場に参加し、価格が一方向に動きやすくなります。この時間帯は「順張り型」の戦略が効果的で、勢いに乗る形のトレードに向いています。

価格が一方向に大きく動く「トレンド相場」が発生しやすく、値幅も大きめ

値動きのスピードが増し、一定の方向にグングン進む「トレンド相場」が発生しやすい時間です。特に経済指標や要人発言がある日は、一気に相場が大きく動くこともあるため、上級者はこの時間帯をメインにしていることが多いです。

「押し目買い・戻り売り」などの順張り戦略が基本

一度トレンドが出たら、それに逆らわず「押し目で買う」「戻りで売る」といった順張りが有効です。エントリーのタイミングを逃さず、損切りラインもきちんと設定することで、値動きの勢いをうまく利益に変えることができます。

3. ニューヨーク時間は値動きが激しく、指標発表に要注意

ニューヨーク市場（日本時間21:00〜翌6:00頃）は、1日の終盤にあたる時間帯ながら、米国の重要な経済指標の発表が集中することから、非常に活発な値動きが見られる時間です。特にロンドン市場との重複時間帯（21:00〜1:00頃）は、取引量・ボラティリティともにピークを迎え、相場が一方向に大きく動くことが多くなります。初心者がこの時間帯で取引する場合には、しっかりとした準備と注意が必要です。

ニューヨーク市場（21:00〜6:00）は、経済指標発表が多く、急変動しやすい時間帯

この時間には、米国の経済指標（雇用統計、GDP、消費者物価指数など）が発表されるため、予想と結果の乖離によって為替が大きく反応します。わずか数分の間に数十pips以上動くこともあるため、事前に指標スケジュールを確認しておくことが大切です。

特に米雇用統計・FOMCなどの指標時は、瞬間的なスプレッド拡大・滑りやすさに注意が必要

これらの重要指標が発表されると、スプレッドが一時的に大きく広がる現象がよく起こります。また、注文が滑ってしまい、意図した価格で約定しない「スリッページ」も発生しやすいため、リスク管理が必須です。事前に指値・逆指値を入れておくなどの対策が有効です。

時間帯別の値動き傾向比較表（初心者向け）

時間帯	主な市場	値動きの特徴	おすすめ戦略	初心者向け度
東京時間	東京（日本）	安定・レンジ相場が多い	逆張り・短期トレード	★★★★☆
ロンドン時間	ロンドン（欧州）	トレンドが出やすい	順張り・デイトレード	★★★☆☆
NY時間	NY（アメリカ）	急変動・指標に注意	指標トレード・短期売買	★★☆☆☆

時間帯別におすすめのFXの取引スタイルと戦略

1. 東京時間はレンジ狙いの短期取引が効果的

テクニカル指標（ボリンジャーバンド・RSI）を活用して「反発ポイント」を狙う

指値・逆指値を活用して「自動売買型」にしておくと冷静に取引できる

エントリーポイントは「上限・下限に近づいたとき」が基本

2. ロンドン時間は順張りトレンド戦略がベスト

トレンドフォロー型のデイトレードやスイングトレードに最適

EMAや移動平均線を見て、流れに乗る「押し目買い」「戻り売り」を意識

東京時間との切り替わり（16時頃）や指標発表前後はエントリーのタイミングを見極めるのが重要

3. ニューヨーク時間は短期勝負か“見送り”判断を

「経済指標トレード」で一気に利確を狙うスタイルも可

逆に相場が荒れすぎているときは“見送り”も戦略のうち

経験が浅いうちは「21:00〜22:30の指標直前」は避けるのが安全

時間帯×おすすめ取引スタイル比較表

時間帯	取引スタイル例	向いている戦略	難易度（初心者目線）
東京時間	スキャル・短期デイトレ	レンジ狙い・逆張り	★☆☆☆☆
ロンドン時間	デイトレ・スイング	順張り・トレンドフォロー	★★☆☆☆
NY時間	スキャル or 見送り	指標トレード・一時撤退	★★★★☆

初心者向け・取引時間の使いやすさに注目したFX会社比較表

FX会社別｜取引時間と初心者の使いやすさ比較表

FX会社名	取引時間の安定性	スプレッドの安定度	スマホの使いやすさ	指標発表時の注意	初心者へのおすすめ理由
DMM FX	◎（24時間安定）	◎（原則固定）	◎（直感的UI）	△（指標時拡大あり）	アプリが使いやすく、東京時間でも快適にトレード可能
GMOクリック証券	◎	◎	○（多機能）	△	チャートが高性能でロンドン・NY時間のトレード分析に強い
みんなのFX	◎	◎	○（やや初心者向け）	△	自動売買も可能で、値動きのある時間帯に自動戦略を任せられる
松井証券 MATSUI FX	◎	○（やや広がる時間あり）	◎（非常にシンプル）	◎（初心者向け制限あり）	1通貨からOK。東京時間の低ボラ環境でトレード練習に最適
LIGHT FX	◎	◎	○（見やすいUI）	△	ロンドン〜NY時間のトレードにも対応しやすく、コストも低め
ヒロセ通商 LION FX	○（やや不安定）	△（変動性あり）	△（慣れれば強い）	✕（指標時に急変動）	指標トレードやスキャルピングが得意な上級者向け、初心者は要注意

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